初代から受け継がれるマリオの楽しさとは

マリオシリーズの中で僕がやったことのあるのはスーパーマリオブラザーズ1, 2, 3, USA, ワールドぐらいであり、諸事情もあってSFCを最後に長いことマリオシリーズはしてなかった。それでも最初にやったゲームは初代マリオであり、それこそ何百時間もプレイしたのでマリオの楽しさについては一家言あるつもりだ。そんな中で今までプレイしたマリオと比べて、マリオギャラクシー2にも感じる同じ楽しさについて分析してみた。

冒険

初代マリオの主目的はピーチ姫を助けに行くということだったが、その中でもさまざまな地域・環境を冒険しながら進むというエッセンスが大きかった。この最新作でも宇宙のいろいろな所を冒険するという楽しさを変わらず感じるように思う。

多彩なギミック

初代マリオではブロックを叩けばコインが出る、せり上がるエレベーター、潜れる土管など好奇心を刺激する多彩なギミックがあった。今作でもギャラクシーというタイトルにちなんだ多彩なギミックが出てくる。特に重要なのは、それらが非常に直感的で仕組みが自然であることだ。PVを見てもらえばわかるように、背景の矢印にそって重力が掛かったり、惑星の内側に潜り込む仕組みなどだれもが一度見れば理解できるギミックが多い。それらを理解しクリアーするごとに素朴な楽しさがわいてくる。

直感的でシンプルな操作

初代マリオは十字キー+ABボタンのみで操作できた。大幅に技術が上がり、どのプラットフォームもボタンの数は増えたがこのマリオは初代の時と同じ直感的な操作を維持しているように見える。これと上のギミックが組み合わさることにより、複雑な操作・仕組みを用いなくともより自然に楽しいと思えるのだと思う。

変わらないキャラクター

初代マリオの人気があれほど爆発的に高まった理由の一つとして、そのキャラクター造詣があげられると思う。この最新作でもかわらずクリボーヨッシークッパ*1、花チャン、テレサが出演してくれるというのはシリーズを長くやってるオールドファンほど嬉しい。これらはPVを見るだけで、今までとかわらずマリオであることを一目で教えてくれるように思う。

プログラム技術

プログラムを嗜む人間としては、そのプログラムの先進性についても言及したい。初代マリオもほとんど参考になるような資料・ゲームがない中で横スクロールアクションという一大ジャンルを築いたと言われるが、今作も技術の点で負けていないように思う。途方もなく難しいであろう重力方向のプログラミング*2Wii独特のリモコンによるポインティング操作、さらにもっとも注目したいカメラの制御である。例えば惑星内部へドリルを使用して侵入したときがすごい。まず重力方法がまったく変わるのに併せてカメラの位置が変化しており、また同時に今まで表面しか表示されていなかった星がカメラのある方向のみ透けるようになり惑星内部を移動できるようになる。これら一つ一つのプログラムは努力すれば僕でも書けるかもしれない。しかし、それらを自然に違和感なく、プレイしていてストレスがたまらないように実装することはどう考えても不可能である。これらの直感性はうまいなんてものではなく、すでに任天堂でないと出来ないレベルに達しているように思う。


以上、とりあえず思い当たる点についてつらつらと書きつらねてみた。これからもプラットフォーム戦争は続くだろうし、もしかするとGCのような不遇の時代が任天堂にまたやってくるかもしれないが、宮本茂という天才がマリオについている限りマリオシリーズのおもしろさは変わらず生きつづけると思う。


次にもし気が向けば、ゲームを作るものとしてどのような点をマリオから学べるかについて書きたい。

*1:最近はコクッパ

*2:これは前作からなんだっけか