孤独なときに家族へ電話しなくなったとき(あるいは孤独と戦う決意を

ひさしぶりに夜中孤独に襲われた。
昔なら実家に電話することで紛らわそうとしていたのだが、今日突然それが何の効果ももたらさないことに気づいた。
15歳の春に高専の寮へ行ってから、私の家族への依存度は深くなるばかりだったのだが、両親への相談や依存がもはや何の頼りにもならないことに気づかされた。


これは一つの自立の形なのだろうか?
今私は、以前と同じように家族を愛出来ているか非常に自信がない。


前向きに考えれば、私はやっと家族への依存をやめ、真に互いを尊重できるまでに大人へなったのだろう。
しかし、今私の心の中には以前あった家族への想いがすべてなくなってしまい、今ではその場所は家族への愛と書かれた空虚な物体が鎮座している。


私は今でも家族を愛している、と信じたい。
家元を離れ、ある程度大人になったとき、家族のためなら命は惜しくない、と誓った心はまだ残っている。
ただ、以前は私の価値の中にあった家族という要素がいつの間にか私の手の中を離れたようで、長年大切にしていた宝物がいつの間にかなくなってしまったような寂寥感に包まれるばかりだ。