アパートの目の前で家事

目の前というか、自分のアパートのすぐ横、十メートルも離れてないところで火事があった。
今日久々に遅めに起きたところ、サイレンの音がどんどん大きくなってきて、小さくならない。しかも、一台じゃなくて二重奏三重奏で聞こえる。寝起きでボケてた自分もこりゃただ事じゃないと気付いて窓からのぞいたところ、アパートのすぐわきに消防車が止まっている。しかも消防士さんの歩いていく方向が自分のアパートの端の方で、それを見たときは心底ビビった。一瞬家財道具をまとめようとしたが、状況を把握するのが先だと考えて、寝起きの恰好で消防士さんが集まる方向へ行ってみると、どうやら火事があったのはアパートではなく、アパート横の原っぱのようで、しかも既に鎮火している。よく考えれば当り前で、同じアパートから出火してるのに消防士が住んでる人を外に出さないわけがない。

一応安心してから出火跡を見てみると、焚き火をしていたところで下草に火が移って二十メートル四方の雑草と木が一本焼けている。鎮火跡中央の不自然な盛り上がりと消防士と話している人がいることから見て、どうやら近所の住人が何かを燃やそうとして延焼したようだ。幸い通報が早かったためか、それ以上は広がらずに早目に消し止められたようで何より。ここ二、三日ほとんど雨が降らず五月なのに初夏の暑さなので、思った以上に広がりやすかっただろう。消防士のみなさん、ご苦労様でした。それにしても、本当にアパートから十メートルと離れてないところだったので、通報が少しでも遅れていればいつアパートに火がついてもおかしくない事態だった。でもまあ、こんなに近くで火事があったのは初めてで、また初期消火の重要性を知っていざというときまっ先に通報することの重要性を理解できたことだけでも、非常に有益だったと思う。